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   <Povoa de Varzim 3> 

 漁師のセーター

 ポヴォア・デ・ヴァルジンには、伝統衣装の漁師のセーターがあります。これは16世紀の半ば頃、
近郊のヴィラ・ド・コンデで作られていたウールの漁師の作業着に起源があるようです。母や妻、花嫁が、
漁師である夫や子供の為にセーターを編み、独特の刺繍が施されるようになり現在の形になりました。


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ポヴォア・デ・ヴァルジンの漁師のセーター 毛糸でクロスステッチ刺繍が施される 


 
 漁師が衣類にイニシャルや十字架模様を入れる事は習慣的な事でしたが、貝や鍵や魚、漁に使う道具なども
伝統的なモチーフとし使われるようになりました。そしてこれらの模様の他に、それぞれの家に伝わる
"Sigras(シグラス)"のマークを入れるのも慣わしです。(Povoa de Varzim 2参照)
 
 1892年2月27日、ポヴォア・デ・ヴァルジンで105人もの犠牲者を出した、嵐による大規模な海難事故がありました。
この事故の犠牲者を悼み喪に服すため、一時期華やかな伝統衣装を着ることは控えられましたが、
1936年に地元のフォークグループによって復活されています。


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セーターを着た漁師たち   冬のマント



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